暦で古の先人達を想う|【夏至】

暦で古の先人達を想う|【夏至】
2024

二十四節気:夏至(げし:6月21日~7月5日頃)

北半球では、昼が最も長く、夜が最も短い日です。
夏の真ん中梅雨の真っ盛りで、菖蒲(ショウブ)や半夏生(ハンゲショウ)の季節です。

七十二候

初候:乃東枯。(なつかれくさかるる:6月21日~6月25日頃)

「うつぼぐさ」の花穂(穂のように見える花)が黒ずんだ色になる頃。

 

次候:菖蒲華。(あやめはなさく:6月26日~6月30日頃)

アヤメの花が咲く頃。

アヤメ、菖蒲(ショウブ)、カキツバタ。
この3つは全て、「アヤメ」の仲間で、アヤメ科アヤメ属の多年草。

 

末候:半夏生。(はんげしょうず:7月1日~7月5日頃)

半夏(烏柄杓:からすびしゃく)という薬草が生える頃。
ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃。

 

 

この時期の行事など。

・夏至祭{三重県伊勢市:6月21日:二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)}

夏至祭は北欧諸国が有名ですが、日本で有名な夏至祭は二見興玉神社の「禊の行事」となります。
「夫婦岩」の有る神社としても有名ではないでしょうか。

二見興玉神社は夫婦岩に注連綱を張り「興玉神石(おきたましんせき)」の遥拝所(ようはいじょ:遥拝とは遠く離れた所から神仏などをはるかに拝む事。)を設けたのが始まりとされています。

この神社は御祭神に猿田彦大神を祀っており、猿田彦大神は「道開き(導き)の神」と言われ、使徒は「カエル」とされている事から、境内にはカエルの石像がたくさん献納されています。「無事カエル」「お金がカエル」など、「カエル」と「帰る」「返る」を掛けたものとなっています。面白いですね。

尚、興玉神石は夫婦岩の沖合約700mの海中に沈んでおり、天孫降臨の際に猿田彦大神が立たれた石とも言われ、祭神の猿田彦大神縁りの霊石とも言われています。

冒頭で記した様に、二見興玉神社の夏至祭は「禊の行事」となります。
一年の内で、最も太陽のエネルギーがあふれるこの夏至の日に、夫婦岩のちょうど真ん中から差し上る朝日を浴びながら禊が行われます。

また、夫婦岩付近一帯は古くから「清渚(きよなぎさ)の浜」と呼ばれています。
伊勢神宮参拝を間近に控えた人々が、その浜辺で汐水を浴び、心身を清め、罪穢れを祓った「禊浜(みそぎはま)」として尊ばれてきた事によります。

二見興玉神社のHPはこちら。

・祇園祭(京都:7月1~31日)

祇園祭は9世紀より続くお祭りで、
1日の吉符入り(神事の打ち合わせ)から31日の夏越祭まで1カ月行われます。

平安時代、京都に疫病が流行した時、災厄を除去するために町衆たちが祇園御霊会(ごりょうえ)を行ったのが始まりと言われています。

大暑の頃に行われるこのお祭りは、日本三大祭りの1つに数えられています。

スケジュール確認は公益財団法人 祇園祭山鉾連合会のHPに掲載されております。
アドレスはこちら

この時期の旬のもの。(食べ物・花・など)

・とうもろこし
・オクラ
・大蒜(にんにく)
・鯵(あじ)
・梔子(くちなし) など。

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